金持ち父さんのキャッシューフローボードゲームをやったことがある人はいるでしょうか。20代で「金持ち父さん貧乏父さん」という本に多大な影響を受け、本の中で勧めめられていたいろいろなアドバイスを実際にやってみました。不動産投資、転職、法人の設立などなど。このボードゲームについても2万円以上払って買いました。ただのボードゲームなので原価に対して高すぎる金額ですが、有料のセミナーと思って買った記憶があります。

ゲーム全体の90パーセントはラットレースとよばれるサラリーマン人生を模した、ただぐるぐると同じところを回り、残りの10%はファーストトラックというFIREを実現した後の人生を表しています。この中で特に印象的なのが子供が生まれるマスに止まると、月々に貰えるキャッシュフローが大きく減ります。つまり育児費や教育費を表しています。そのため、ファーストトラックに移行するのが大幅に遅れます。本当に良くできたゲームで、まさに僕の今の人生にもあてはまります。

僕には子供と妻がいます。もう5年以上海外に住んでいるので子供がいると妻も働けずに専業主婦にならざる得ません。日本にいても子供が大きくなるまではパートしかできないというケースも多いと思います。そうなると当然FIREは大幅に遠のきます。まさにゲームの通りですね。もし僕が金銭的に支えなければならない家族がいなければ、今すぐFIREしても十分に豊かな生活ができそうです。ゲームのようにFIREを人生の最大の目標にするならば専業主婦も子供も大きすぎるほどの不利です。

一方で、本当の人生においては、FIREした後もまだまだ人生が続きます。ボードゲームの中での全体の10%のみの要素ではありません。苦楽をともに歩んだ家族がいるということが、ここで最大の幸せにつながる気がしています。FIREの達成を妻と祝える。嬉しさ・悲しみを共有する相手がいる。FIRE後の新しい人生を共に歩むパートナーがいる。成長を見守れる子供がいる。どれもかけがえのない幸せです。

FIRE実現は独身で達成するよりも10年以上遅くなっていると思いますが、その代わりFIRE後の人生をより充実させることができると思っているため後悔はありません。